約1万人の熱量の高い読者が集まる、theLetterを軸とした発信サイクルの構築方法
theLetter ストーリーは、theLetter 上で活躍する書き手の方々に、メディア運営方法や活用の理由などを深掘りする公式ニュースレターのコーナーです。
「産婦人科 × 公衆衛生」をテーマに、医師と事業家の両面で活動している重見大介さんは、theLetter を利用し「産婦人科医・重見大介の本音ニュースレター」を運営しています。
今回は、配信開始以来、コンスタントに熱量の高い読者が増え続け、今では約1万の読者がいる重見さんに、theLetterを軸とした効果的な発信方法について具体的な事例を交えて教えていただきました。

theLetterと他発信サービスの掛け合わせ方
もともと産婦人科医として診療を中心に活動していましたが、今はベンチャー企業でオンライン相談の事業運営に携わっています。産婦人科の病気や性教育に関する講演など、女性の健康と社会課題を掛け合わせた取り組みもしています。
そうした活動と合わせ、theLetterで発信を始めて丸2年が経ちました。産婦人科の話題はセンシティブなので、高いの関心を持ち購読してくださっている読者に向けて発信するtheLetterは、誤読が少なく、読者と直接やりとりができる環境のおかげで安心感を持って発信をすることができています。
そうした利点から、だんだんと発信の中心がtheLetterとなり、そこに他の発信サービスを掛け合わせる形で効果的な発信活動ができるようになってきました。
具体的にいうと、theLetterを記事を配信するメインの場として活用し、その他のプラットフォームを補完的に使うことで、効果的な発信サイクルを作り出しています。

まず、theLetterでは産婦人科の病気や性教育などをテーマに記事を配信し、読者と双方向のコミュニケーションを取るためにQ&Aを取り入れています。月末にサポートメンバーの方から質問を募集し、翌月上旬にQ&A記事として回答するという流れです。大体5〜10件くらいの質問をいただくので、2回くらいに分けて配信しています。
もちろん、普段からしっかりとインプットを行うことは大前提ですが、この仕組みによって読者の関心に沿った発信ができ、新しいテーマの発掘にもつながっています。また、theLetterでの発信内容をもとに、SNSや他のメディアへ展開することで、より多くの人に情報を届けることができます。
補助的に活用しているのがnoteです。記事媒体としての役割はtheLetterが担うため、noteでは主に有料の動画コンテンツを提供しています。動画は時間が経っても購入してもらえるため、テキスト記事と棲み分けることで、発信の幅を広げることができます。
さらに、ライブ配信もtheLetterの読者との関係を深めるために活用しています。毎月1回、YouTubeで誰でも参加できるライブ配信を行い、1時間程度のうち後半30分はサポートメンバー限定の配信とすることで、深いコミュニケーションの場を作っています。
ライブでは、普段のテキスト発信とは違った形での交流が生まれ、読者との距離が縮まることを実感しています。プライベートなことも話しやすく読者の方から「今日は子どもの受験の日でした」というコメントをいただいたら、「それはお疲れ様でした!私も受験の時は昔ですけどこんなことがありました」と返すようなフランクな場です。
表現が難しいですが、読者から一歩踏み込み、ファンのようにこの時間を楽しんでくださるので、私自身も皆さんのリアクションを感じながら楽しくお話しさせてもらえています。ありがたいことに、サポートメンバーの方からは大変好評です。
その他、Yahoo!ニュース エキスパートとしての活動は、一方向の発信ですが、閲覧している人の数が多いので、ここでの記事がtheLetterの読者獲得につながることもあります。
発信を続けるうえで重要なのは、それぞれのプラットフォームの特性を理解し、適切な形で使い分けることです。theLetterを軸にしながら、他のプラットフォームを連携させ補完関係をつくることで、より多くの人に必要な形で情報を届けられるようになると私は考えています。
theLetterだけでも作れる「集める&届ける」仕組み
theLetterには書いた記事をtheLetter内だけでなく、SmartNewsなどの提携媒体にも掲載できる「マルチ配信」という仕組みがあります。私も利用していますが、SmartNewsの有料媒体であるSmartNews+では数十万PVを超えることも多く、中には1つの記事で260万PVに達するものもありました。ここまでのPVを得ることは、どんなに発信活動を頑張っても個人ではなかなか難しいのではないでしょうか。

theLetter マルチ配信は、SmartNewsやMicrosoft Start等、外部配信が可能
マルチ配信機能を活用すれば、theLetterで記事を書くことで「読者を集める」と「記事を届ける」の両方を効率よく実現することが可能です。theLetter単体では届かなかった層にもリーチでき、結果的により多くの人に読まれるチャンスが広がります。実際、私の場合は、SmartNewsを利用するビジネス層や子育て世代に記事を読んでもらえる機会が増えました。
その他に、theLetterの仕組みで面白いなと思うのは、「価格自由サブスク」ですね。これは書き手が設定した最低価格以上であれば、読者が自由に月額料金を選択できるというものです。最低価格でもそれ以上の価格を選択しても得られる情報は同じなので最低価格を選ぶのが合理的ですが、私の場合は4割ほどの読者の方が最低価格以上の課金をしてくださっています。
先に書いた通り、双方向のやり取りを通して、私の活動への応援のひとつだと感じているので、ありがたく受け取っていますし、なんらかの形でそうした方にはお返しできる企画を用意したいと思っています。
最初の壁「スタート戦略」や「停滞時期」は運営相談で乗り越える
今でこそ約1万人の方に読んでいただけるニュースレターになりましたが、始めたばかりの頃は試行錯誤の連続でした。「どんなテーマで書けばいいのか」「読者登録が思うように増えない」——そうした時期には進め方に迷うことがありました。多くの書き手が、この「最初の壁」に直面するそうです。
私の場合、theLetterの運営の方と相談しながら進めたことで、この壁を乗り越えることができました。小さな疑問にも丁寧に対応してもらえたのはもちろん、初期にトレンドやデータを共有しながら発信の方向性を一緒に考えられたのが大きかったですね。発信を続けていく上で、これほど伴走してくれるプラットフォームはなかなかないと思います。
私は、臨床の現場感を持ちつつ、研究や論文を正しく解釈し、それをわかりやすく伝えることを強みとしています。ただ、その情報が届かなければ意味がありません。theLetterは、そうした専門性を活かし、読者に確実に届ける場として非常に貴重な存在です。
これからもtheLetterを軸としながら産婦人科の信頼できる情報を発信し続け、「重見さんの記事なら安心できる」「産婦人科の情報といえば重見さん」と一番に思い出してもらえるような存在を目指したいですね。そして、専門家が集まり、価値ある情報が届く場として、theLetterというサービスをさらに広げていける書き手のひとりでありたいなとも思います。
theLetter の運営と一度お話してみたい、どんなサービスなのか詳しく知りたい、事例を聞きたい、などご興味お持ちの方は以下のボタンから「theLetter ご利用相談フォーム」よりサポートすることが可能です。
引き続き、利用者の皆さんと theLetter の改善をすすめてまいります。
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