ニュースレターグロースの3step - 読者の土台を作る、初めの3ヶ月にやったこと -
theLetter ストーリーは、theLetter 上で活躍する書き手の方々に、メディア運営方法や活用の理由などを深掘りする公式ニュースレターのコーナーです。
上場インターネット企業の鋭い分析が人気のもやしさんは、theLetterで「Tech Growth letter」を運営しています。今回は、もやしさんが初期からニュースレターを軌道に乗せるまでの「ニュースレターグロースの3step」を中心にお伺いしました。

読者数グロースの3stepと初期フェーズの重要ポイント
現在はスタートアップで働いていますが、新卒でコンサル会社に入り、調査案件を多く担当していていました。企業のIR資料を読むのが好きで、仕事外でも気になる会社を調べてはSNSに投稿しているとだんだんと興味を持ってくれる人が増えたんです。
ただ、フォロワーは増えたものの、SNSでは派手さのある発言が重視される面もあり、自分の発信がそちらに寄っていくことに気づき、少し違和感がありました。まだまだ知らないこともたくさんあり、もっとじっくり調べて深く書きたいと思っていたときに、theLetterの運営の方から声をかけてもらい、ニュースレターを始めました。
ニュースレター配信を始めてからの1年を振り返ると、大きく3つのフェーズがあったなと思います。
最初は「無料読者を集める期間」。当時はそもそもニュースレターという継続したコンテンツ発信を行った経験がなく、「どう伸ばせばいいの?」と手探り状態で。「とりあえず走ってみよう」と思っていたら、運営の方から「最初は無料記事だけで一定期間続けてみた方がいいですよ」とアドバイスをもらい、「なるほど、じゃあ信じてやってみよう」と、ひたすら無料記事を出しました。まずは読者を増やすことに集中して、3ヶ月で2000人を目標に掲げて走り切りました。
theLetterでは、運営の方も読者数を増やすための相談に乗ってくれるので、困ったら相談してみるのも手です。プロや専門家が集まっている執筆プラットフォームですが、運営の方がたも「伸ばし方」のプロなので、一緒に戦略を考えてくれます。結果的に、このアドバイスは後で大きなポイントになりました。

3ヶ月で2000人の読者登録を達成
目標通り、3ヶ月で読者数2000人を達成し、次のフェーズとして「有料化を開始する期間」に入りました。
記事を出すごとに、有料読者への転換率が少しずつ上がっていくのを実感して、「あ、ちゃんと積み上がってるな」と思えたのが嬉しかったですね。無料登録のペースは徐々にゆるやかになったものの、初期の無料期間で土台を作っておいたからこそ焦らず配信が続けられました。そういう意味で、「初期の無料期間に読者の土台を作る」は重要なポイントだったと今でも思います。
そして今は、第3フェーズの「安定期」に入っています。流入の中心はXですが、すでにフォロワーにはある程度リーチしきった感もあって、伸び方はゆるやか。このフェーズからは、記事単位で関心を持ってくれた方が無料や有料で登録してくれることもあり、派手な伸びはなくても、「ちゃんと書いて、ちゃんと届ける」といった積み重ねが少しずつかたちになっている手応えがあります。
極端な話、明日仕事を辞めてもレターがあれば食べていけるかもしれない、と思えるくらいにはなってきていて。自分の人生のレバーを自分で握れているような感じがしますね。
ニュースレター継続のコツ
かれこれ1年、定期的に配信を続けていますが、自分としては無理をしている感覚はありません。この「無理をしていない感じ」の根っこにあるのは、やはり「好きかどうか」という気持ちです。書き手が楽しんで配信しているかどうかは、自然と読者にも伝わっていきます。だからこそ、根本的にそのテーマを「好き」であることが、ニュースレターを続けるうえでとても大事だと思っています。
私の場合、とにかく企業のことを調べたり、数字を読み解いたりするのが楽しくて。VCや同業の友人たちと「面白い企業について話す会」も開催していて、ご飯を食べているときでも、つい「最近気になる会社ある?」と聞いてしまいます。出張中の新幹線も決算説明会を聞きながら移動したり、寝る前には四季報やバフェット・コードを眺めたり。本当に、ずっと面白い企業を探しているような人間なんです。
「企業分析は "宝探し" だ」と思えるくらい自分にとって楽しいことなので、ニュースレターの配信も書くことは全く苦ではなく、自然と続いている感じですね。
theLetterの良さは「王道」の発信場所であること
theLetterという場の空気感や価値観にも、すごく共感しています。ちょっと生意気な言い方かもしれませんが、「王道を行っている」と感じるというか。
同じ発信媒体でも、SNSは、たとえるならファストフード的なところがあると思っていて。はじめにもお伝えしましたが、見た目の派手さやテンポの良さが求められるから、気がつくと自分の発信もどんどんそっちに引っ張られていってしまうんです。もちろん、それ自体が悪い訳ではないですが、楽しい反面、ちょっとしんどくなる瞬間もあって。
他の発信方法としてポッドキャストを考えてみたり、「noteの方がバズるのでは?」と言われたりしました。ポッドキャストは誰かと一緒に企画を練ったり役割分担したりするのがあまり性に合わないですし、バズを起こして多くの人に読んでもらうことを目指すよりは、深く読まれ、満足感の高いものを作っていきたいと思ったんです。なので、今は「Xを入り口に興味を持ってもらい、スローな媒体であるニュースレターで情報量の多いコンテンツを楽しんでもらう」という形がいいのかな、と。
theLetterは、たとえ少人数でも「深く読んでもらう」ことを前提にしていて、そこが一番好きなところです。もともと趣味でやっていた企業分析や調べものが、そのままニュースレターというかたちでたくさんの人に届けられる。書いたものがどんどんストックされていった結果、「自分の名刺代わりになる」というのも大きな魅力だなって思いますね。
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