最速でサポートメンバーを増やす方法とは? - 月に100人集めた具体的アクション -

真面目なテーマをユーモア溢れる文体で伝えるスタイルが人気の産婦人科医・やっきー先生は、theLetterで配信開始から10ヶ月で読者が2万人を突破。爆発的に読者を増やした記事や運営方法の裏側に迫ります。
theLetter運営 2025.04.29
誰でも

theLetter ストーリーは、theLetter 上で活躍する書き手の方々に、メディア運営方法や活用の理由などを深掘りする公式ニュースレターのコーナーです。

徹底的に調べた医療情報を、丁寧かつユーモアを交えて解説をする産婦人科医・やっきー先生は、theLetterで「産婦人科医やっきーの全力解説」を運営しています。今回は「サポートメンバー登録したくなる」ニュースレターづくりの具体的な工夫を中心にお話をお伺いしました!

サポートメンバーが100人増えた月にやっていたこと

2022年の春、漫画好きが高じて、産婦人科医の視点から漫画の描写を考察するブログを始めました。PV数もそれなりにあったのですが、書きたいことに幅があったので次第に内容が雑多になり、アクセスも頭打ちに。そんな時に、専門性を活かした発信の場としてtheLetterに出会い、医学に特化したニュースレターをスタートしました。2024年6月のことです。

そこから約10ヶ月経った現在、読者は2万人を超えました。かなり早いペースだと聞いています。

以下のグラフは、私がニュースレターを始めてからの読者数とサポートメンバーの推移を表したものです。

特徴的なのは2024年7月から8月にかけてと、11月から12月にかけての棒グラフの伸びです。8月の記事では1記事で約1万人の方が読者登録してくれました。

テーマに対する読者の関心、1万2,000字かけた充実の内容、全力で書き上げたモチベーションが重なって想像以上の伸びを記録しました。詳細は前編で解説しているので、よかったらそちらを読んでみてください。

今回はもうひとつ、2025年の2月から3月にかけて一気に伸びているサポートメンバーの数を表した折れ線グラフの話をしてきますね。この期間で約100名ものサポートメンバーの登録がありました。

登録のきっかけとなった記事はふたつで、ひとつは2月の「切迫早産の長期入院」について。以前ブログに書いた記事をベースに、当時の自分の言葉や考え方をアップデートする形で書き直しました。

この回は思い切って、その記事を「完全にサポートメンバー限定」にしたんです。これまでは、サポートメンバーじゃなくてもある程度読めるようにしていたのですが、「読めるのはサポートメンバーだけ」と明確に線を引いた形にしました。その代わり、かなり赤裸々に、遠慮なく自分の考えを綴ったので、それが響いて読者数の伸びにつながったのではないかと感じています。

もうひとつ反響が大きかった記事は、「食べ物NGリスト・授乳編」でした。「授乳中に何を食べていいのか?お酒は?」という、一般の方には判断が難しいテーマに絞って丁寧にまとめました。

実は、この記事では全体を無料公開にして、最後の「授乳中のアルコール」に関する部分だけをサポートメンバー限定にしてみたんです。そうしたら、それがうまくハマって、またじわじわと登録者数が増えていきました。

もともと、無料登録者数を伸ばして、まずはリーチできる人数を増やそうというのは、ずっと意識していたところです。記事にアクセスできる人を増やした後に、深掘った内容の公開を限定的にする。この方法はサポートメンバー登録者数を増やすのに効果がありました。

もちろん、全力で記事を書いているからこそ、「ここまで書かれているのならば、この先も信頼できそう」と期待してサポートメンバーになってくれているので、やっぱり専門性をはじめとする記事の質や面白さというのは、どんなときでも外せないですけどね。

人気記事の再現性の鍵となる「テーマ選び」

そうした記事の中身や面白さは大前提として、「読者を増やす」という観点で意識しているのが「テーマ選び」です。私はいつも、読者の関心と自分の書きたい気持ちの交差する点を探るようにしています。

自分が「書きたい」と思えるテーマでないと熱量が乗らないので、まずはいくつかの候補を出し、その中から読者の反応を見ながら選んでいくことが多いです。

たとえばXで「どのテーマが読みたいですか?」とアンケートを取ることもあります。最近だと、「避妊法の雑学」「サウナは健康に良いのか」「ウイルスと細菌の違い」「右利きと左利きについて」などを候補に出しました。

この手法のミソは、そもそもこの4つの選択肢が全て自分が書きたい記事だということです。書きたい記事の構想はいくらでもあるんですが、それが読者の需要とマッチしていないと、書いた時の手ごたえほどには読まれません。この手法でテーマを選ぶと、どれが選ばれても自分の書きたい内容なので、テンション高く書けるんですよね。

また、「書いてほしいテーマをコメントで教えてください。いいね数の多かったものを書きます」という形で、完全に読者を巻き込むこともあります。この方法だと、記事が出る前から関心が高まり、拡散されやすくなるというメリットも。

こうした読者とやりとりしながらテーマを決めたり、記事を作っていくやり方は、ブログをやっていた頃から自然と身についてきた気がします。実は、自分ひとりで完結させたテーマって、あまり多くないんですよ。

もちろんゼロではなくて、最近書いたノロウイルスの記事は、家族がノロにかかったのをきっかけに「よし、めちゃくちゃ調べよう」と思って書いたりとかはあるのですが...... それでもやっぱり、読んでくれる方が「おもしろいな」と思えるものにしたくて。文章の面白さやリズムには、かなりこだわっています。

読者も自分も飽きさせない文章を書きたい

子どもの頃から「面白い文章」というものが大好きで、まだインターネットで画像の読み込みが遅かった小学生時代に、文字だけで笑わせてくれるテキストサイトに夢中になったんです。

だから、自分で文章を書いていて、途中で「あ、このへん飽きそうだな」と思ったら、そこでひと笑い入れてみたり、「ここで一文キメたい!」って思ったら、勢いで面白いフレーズをねじ込んでみたり。そうやって、読者と一緒に自分も飽きない文章にしていますね。

記事を書くときに「構成を練ってから」とか「起承転結を意識して」とか「PREP法を用いて」とか、そういうやり方が本当に苦手で。私は、頭から最後まで一気に書き切る“勢い型”なんです。でも、書いているその瞬間の熱量が伝わっているんじゃないかなと思っています。

「楽しませたい」と「自分が楽しんで書く」の両方を大事にしているのは、ブログ時代からずっと変わっていません。子どもの頃に読んで夢中になっていた“面白さ”を、今は専門家としての知識と合わせて、読者の皆さんに届けられたら嬉しいですね。

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