情熱と専門性で読者2,000人以上!有料ニュースレターの独自性の作り方 | theLetter ストーリー #2 Kostas Beauty News

2,000人以上が購読する Kostas Beauty News 運営の Kostas さんから、ニュースレターの独自性の作り方についてインタビューしました。
theLetter運営 2022.03.25
誰でも

theLetter ストーリーは、ニュースレターを配信中の方や今後配信を考えている方に向けて、ニュースレターの配信ノウハウを theLetter 上で人気の書き手に深堀りして共有する theLetter 公式ニュースレターのコーナーです。

今回は theLetter 代表の濱本が、高級化粧品を中心に、美容やファッションなど幅広い商品紹介をお届けするKostas Beauty Newsを運営する、Kostas さんにインタビューしました。

theLetter でもトップレベルの読者数を誇る Kostas Beauty News は、どのように運営されているのか?何が重要なのか?アドバイスをもらいました。

サマリー

  • 大量のインプットとネットワークが独自性をつくる

  • 愛されるニュースレターを作るのに文字数や配信時間は関係ない

  • 読者は信頼!オーディエンスと良好な関係を築く

  • ニュースレターで一番大事なのは愛する物事への情熱

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「美」に関する大量のインプットが発信の源泉

濱本:インターネット上で配信し始めた時期やきっかけを教えてください。

Kostas:theLetter を去年の 7 月にはじめる半年前くらいに、Twitter をはじめました。ただやってみたいという気持ちがあって。それまで SNS に触れたことがなかったんです。大学 3 年生の当時、やることもないし、暇やから発信してみようと考えました。笑

濱本:わりと軽い理由なのですね(笑)。ニュースレターを読んでいて、Kostas さんは化粧品を含む「美」に関する知識が凄まじいな、といつも思うのですが、なんでそんなに美容・化粧品が好きなのですか?

Kostas:家庭環境の影響が大きいです。家族に「美」に関係ある投資をしてる人が多くて、「美」に興味を持つには自然な環境でした。気づけば小学校 5 年生のときから一人でデパートに行って、化粧品を買っていました。

濱本:すごい小学生ですね(笑)。これまでどれくらい化粧品を買ってきましたか?

Kostas:多分、4,000 万円 ~ 5,000 万円分くらい化粧品を買ってきました。最近は年間だいたい 500 万円分くらいの化粧品を購入して使っています。

濱本:すごいっすね(汗)。週に何個か買うペースですねそれは。

Kostas:各社から新作リリースが常にあって、なるべくすべて買うようにしています。とくに春の時期は多いので、最近はとくにたくさん買ってます。

濱本:theLetter をはじめた理由はどういうところにあるのですか?たしかキッカケは、theLetter がベータ版でわざわざ申請しないとサインアップできない時期に、Kostas さんから申請いただいた気がします。

Kostas:SNS は文字数などの制限が多くて、記事の形をやってみようと思いました。SNS だと自分が伝えたいことをうまく伝えきれないと思っていました。それでクローズドでかつ、読者のもとに届けられる theLetter をはじめました。

濱本:美容業界に関連するニュースとか、日々どんなインプットをされていますか?

Kostas:日々のインプットはもちろんですが、小学校から今まで、何年間も美容に関する大量の知識をためてきました。日々の積み重ねは本当に大事です。僕にとって、若い頃から自分なりの人脈を広げて、好きな物にお金をかけて投資する、ということがとても重要なんです。

濱本:じゃあ美容業界に知り合いがたくさんいる、みたいな感じなんですね。

Kostas:美容業界もそうですし、ファッション業界も、そういう美に関わる全ての業界とネットワークがあります。人と交流するのが好きで、今までいろんな立場とか背景を持っている方とたくさん交流し合ったからこそ、今の theLetter の配信クオリティがあります。いろんな立場、背景、知識を持つ方と交流するのは本当に大事です。

濱本:Kostas さんの記事を読んでいると、海外のコスメも多数紹介されています。海外情報も拾っているのでしょうか?

Kostas:日常では英語とか、今仕事関係でフランス語と韓国語、ドイツ語を話す機会が結構多いです。美容業界の話ですけど、情報は全部、必ずしも英語とか日本語で書かれるわけではないんですよ。そういったローカル情報を入手するためにも、現地の言語を勉強しておかないとダメなんです。ネイティブな情報を入手できないんですね。だから、言語も自分にとってすごく大事なツールです。

濱本:母国語を合わせると 6 ヶ国語くらい話せるのですね!すごいです。各国現地の情報も含めたインプットの多様性も、Kostas Beauty News の独自性につながっているのかもしれないですね。

Kostas Beauty News

Kostas Beauty News

なぜ企業の PR 案件を受けないのか?有料ニュースレターでこそ実現できること

濱本:Kostas さんってよく SNS とかで「プロモーション案件一切やらないよ」みたいなことを投稿していますけど、その意図はどういったところにあるのでしょう?

Kostas:個人の性格の問題かもしれません。他人から施しを受けると、その他人のために何かしようとしてしまいます。会社から商品とか金銭面のサポートをもらって宣伝してあげるというビジネスモデルは苦手です。別にこのビジネスモデルが嫌いなわけではなくて、単純に苦手です。

濱本:なぜ苦手なのでしょう?

Kostas:金銭面のサポートをもらうと商品をレビューする際にいろいろ配慮しちゃうから、本当の気持ちを伝えられなくなります。なので今まで紹介した商品は、すべて自分のお金で買って試したものです。

濱本:これがまさに Kostas さんの独自な部分、良いところですよね。美容業界はインフルエンサーマーケティングが流行してるので、有名人が本当のこと言っているかどうか、消費者から見たら分かりにくいですしね。商品を宣伝してくださいって DM がたくさん来てるんじゃないですか?笑

Kostas:そうですね。今もめちゃくちゃ来てます。笑

濱本:それでも案件を受けず、有料のニュースレターの配信に注力されてきたのですね。いつも読んでくださってる読者さんは 2,000 人以上いらっしゃると思うのですが、なぜそこまで登録してもらえているのでしょうか?

Kostas:僕と読者の間に「信頼関係」があるからだと思います。その理由として、PR やらないのもそうだし、自分が商品をレビューする際、本当に思ってることを、偽りなくそのまま伝えてるからかな。自分はお金より信頼関係のことを大事にしている人間です。金銭面とか全然関係なく、いろんな人に信頼されて愛されるこの感じは、お金には変えられません。

読者と向き合いながら記事のテーマを決める方法

濱本:読者さんの欲しい記事テーマを、どんな風に思いついているのでしょう?

Kostas:まず、Kostas Beauty News を始めてから 2 ヶ月間は、完全にお試し期間と考えて、あえていろんな記事を出すようにしました。読者が何に興味を持っているのか?何が知りたいのか?それが全然分かっていなかったので。

濱本:お試し期間で得たことはどんなことでしょうか。

Kostas:開封率とか PV を参考にデータを見ていったところ、美容成分の理論に関する記事はあまりウケていませんでした。一方、「理論 + 具体的な商品紹介」という形式の記事がかなり読まれていることに気づきました。

濱本:なるほど!それで説得力のある形式が見つかったのですね。毎回の記事のテーマはどう考えていますか?

Kostas:自分は美容業界に関連するニュースとか、あと美容業界の関係者と交流する際に得た知識とか、日常のひらめきなどを全部紙のノートに記録しています。記事を作成する前に、みんなが関心を持っていそうなテーマを、20 個くらいのメモから 1 ~ 3 つピックアップして、記事を作成する感じです。

Kostas Note - Kostas Beauty News

Kostas Note - Kostas Beauty News

Kostas:あとは SNS のフォロワーからの DM やコメントを日々読んだり、ライブ配信で話したりしながら、読者の関心あることを常にインプットしています。

濱本:テーマの元になるネタを 3 つくらいピックアップして、実際の記事として配信できるまで、どれくらいの時間をかけていますか?

Kostas:大体、準備も含めて 2 ~ 3 日くらいかけています。特に専門性が問われるものに関しては、データ収集だけでも結構時間がかかります。

配信時間や文字数は関係ない!読者の欲しい記事を出す

濱本:Kostas Beauty News は週何本配信していますか?

Kostas:今は週 2 ~ 3 本です。週に何本というよりは、月単位で読者さんはお金を払ってくださっているので、月に何本配信するか?というような決め方をしています。月に 10 本以上配信するようにしています。

濱本:1 記事あたりの文字数はどれくらいですか?

Kostas:自分は特に意識していません。大体 1,500 字以上書いていると思いますが。

濱本:Kostas Beauty News ってよく真夜中にニュースレター届いたりするのですが、配信時間とかってあんまり考えていないですか?笑

Kostas:そうですね。自分は結構昼間が忙しくて、ニュースレターを作成するのは夜中になっちゃいます。そのまま夜中に発信してます。

濱本:なるほど。夜中に発信してもメールとして蓄積するからこそ、読んでもらいやすいというのはニュースレターの良さかもしれないですね!

一方通行ではない、読者とコミュニティをつくる

濱本:読者さんはどんな方が多いのでしょう。

Kostas:高校生から 50 代・60 代の方もいらっしゃるし、結構幅広いですね。一番多いのは 30 代の方です。化粧品に対して、より高品質な物を求めている方が多いです。値段より品質を先に考える方が多いですね。

濱本:たまに Twitter Spaces で音声ライブやってますよね。あれはフォロワーさんと何を話されているのでしょう?

Kostas:単純に雑談しています。例えばフォロワーさんのスキンケアなどの悩みを聞いたり。あとはたまに人生相談もあるし、ほんとに雑談みたいな感じです。そして自分は日常では英語、あと今仕事関係でフランス語と韓国語を話す機会が結構多いから、日本語をあまり使わないんですね。だから、Twitter Spaces は日本語を鍛えるチャンスでもあるし、フォロワーさんのことも知れるし、それは自分にとってすごく大事な時間です。

濱本:すごいな・・・。ちなみに、今年ニュースレターでどんなことやろうかなとか、なんか考えていることはありますか?

Kostas:今はコロナのこともあって先は読めませんが、韓国、フランス、アメリカ、台湾などに行って、各国の美容の現状とか、最先端の技術、商品などのことを、直接企業の開発者や自分の友人と、交流し合って記事を書こうかなと考えています。

濱本:それは読みたいし、それをやれる人は国内にいないんじゃないかな。楽しみにしています!読者さんと対話しながらニュースレターを中心にコミュニティ形成されていて、良い場に成長していっているのが外から見てもわかります。

ニュースレターで大事な 4 つのこと

濱本:愛されるニュースレターにしていくために、何が必要だと思いますか。

Kostas:一番大事なのは専門性のある知識です。あと自分が愛する分野への情熱。3 つ目は継続力。4 つ目は思ったことを言語化する能力。この 4 つが大事だと思います。これはニュースレターだけではなくて、何か極めたいなと思ったときに必要になる要素だと考えています。

濱本:すごく勉強になります。どんな人がニュースレター配信に向いていると思いますか、書き手として。

Kostas:強いて言えば、一番大事なのはやっぱり愛する分野への情熱だと思います。情熱がないと継続するのが難しいし、専門的な知識も身に付かないと思います。だから、情熱自体がすごく大事だと思います。情熱があれば多分何とかなると思います。

濱本:なるほど。重要なことをお聞きできました。最後に一言お願いします。

Kostas:theLetter はクリエイターにとってすごくいいツールだと思います。書きやすいし、すごくいい舞台だと考えています。だからもし発信したいことがあれば、ぜひニュースレターを試してみてください!

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