誰もが発信できる時代の「編集」について

theLetter に編集者が増えました。
theLetter運営 2022.04.28
誰でも

theLetter 代表の濱本です。

書籍編集、雑誌編集、あるいは WEB メディアの編集など、世の中のコンテンツ、とくに紙のコンテンツは「編集」という工程を挟む場合がほとんどだと思います。

私が「編集」的な考え方を知ったのは、恥ずかしながら theLetter のベータ版をリリースした後のことでした。とくにリリースの前後では、何人ものライターさん、編集者さんからヒアリングの機会をいただきました。そこでは、配信する記事に対して編集を入れる必要性についてお話いただく機会が多く、そこで少しずつ「編集とはどんなものなのだろう?」ということを考えていきました。

ある人からは「校正がないのは不安なものなのだ」と教えていただき、またある人は「校閲がない文章を外に出すなんてあり得ない!」というご意見でした。中には、そもそもの記事のテーマや構成をつくり、タイトルまで考えるのが編集だとおっしゃる方もいました。別の機会では、編集者は書き手に伴走するパートナーという側面もあるともお聞きしました。

編集の定義は人によって様々だったのですが、コンテンツの配信前に第三者の客観的な目線を入れる大切さや、何かを書く前に「そもそも何を書くべきか?」について考えを巡らせる役割については共通していました。

今では SNS など個人が発信できるプラットフォームが発達し、誰もが編集者を介して発信しているわけではありません。

そのような時代だからこそ、theLetter のようなテキストメディアのインフラとなるサービスにおいては、編集者的な DNA が必要になのではないか?と考え、theLetter の社員として「松本幸太朗」という者を迎えることになりました。

松本幸太朗 - theLetter 編集
松本幸太朗 - theLetter 編集

松本は「Business Insider Japan」やビジネス誌「プレジデント」で編集現場を見てきました。

雑誌は「編集者の意図を楽しめる」という側面があり、書籍や漫画といった他の出版物よりもその傾向が特に強い媒体だと彼は言います。個人の発信が主流になりつつある今、彼の中にある仮説が出てきました。

それは「編集者の意図」そのものが読者から受け入れられなくなってきたのではないか、ということです。発信の主体が個人に移ってきたことで、これまで以上に「誰」が情報を発しているのかという点が意識されるようになっています。

しかし、編集部という存在は顔も素性も読者からはよくわかりません。読者からしてみれば、謎に包まれた編集部が媒介して発信する情報よりも、その情報を持っている顔や素性の知れた個人から発信される情報の方が親しみやすい場面も多くなってきています。それは現役の雑誌編集者の方々でも日々感じるところがあるかもしれません。

松本が雑誌の編集部にいたとき、記事制作のために話を聞くのは SNS のフォロワーが多い人やベストセラーを書いた人、大企業の経営者ばかりでした。しかし、その人たちの考えを知りたいのであれば、彼ら彼女らの SNS やブログなどでの発信から情報を受け取るということもできる時代になりました。松本は、情報を仲介する編集者の意図が反映された情報をわざわざ欲しがる理由を、多くの読者は持ち合わせていないのではないか、と次第に考えるようになりました。

そこで、書き手と読者の間に立ち積極的にコンテンツをコントロールする編集ではなく、書き手の発信したい情報を正しく届けるための「影で支える編集」というものに興味を持ち、theLetter にジョインしました。

theLetter は誰でも自分だけのニュースレターメディアを簡単に立ち上げることができ、書き手は自分の読者と直接つながることができます。しかし、もしこのサービスが広がったとしても、かつては書き手と読者の間に入っていた「編集」という機能が不要になったわけではありません。

むしろ、誰もが自由に発信できる時代だからこそ「編集」の知識や考え方に関することを、プロダクトや theLetter が提供するサポートに落とし込んでいく必要があります。明確な形はまだまだわかりませんが、書き手を裏で支えるインフラを作るチームには「編集」の知識や考え方を持った者が必要だと考えています。

これからも、書き手の皆さんと一緒に、theLetter をより使いやすくしていければ嬉しく思います。

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